今更ながら「誰も知らない」を観ました
カンヌ映画祭で柳楽優弥が主演男優賞を獲って話題になった「誰もしらない」を今更ながら観ました。
ちょうど長男が6年生。
柳楽君が長男の姿とオーバーラップして。。。
お涙頂戴の場面なんてなく淡々と日常を描いている作品なのですが、途中に見せる表情とか涙がぼろぼろ流れてきて止まりませんでした。
今も予告編を見るだけで声出して泣けてきます。
いいお兄ちゃんで下の子たちの面倒を見ながらも、途中悪い子たちとつるんでゲームに明け暮れたり。
悪い子たちが家に上がり込んでゲームしたり好き放題してるのを悲しそうに見る妹に気になりながらも背中を向けて友達の輪にはいったり。
あぁ、その年頃の気持ちがよくわかるなぁ。
せっかくできた仲間、そっちの楽しい世界に入れて欲しいもんね。
後ろ髪ひかれながらもそっちにいっちゃうよね。
映画では仲間に愛想つかされて、臭いとかでせっかくまた誘っても体よく断られたり、幸いそのまま悪の道に入らないで済んだけど。
現実の事件では2歳の妹と悪友と一緒に死なせちゃってるんですよね。
死なせちゃうのは本当に悪いことだけど、この年の男の子の心情としてはわかる気がする。
こういう気持ちが生まれるから川崎でリンチで男の子が殺されたような事件が起こるんだろうなと・・・。
当然許されることではないけど、そうなってしまう環境が気の毒。
悪いと思いつつどうしてもその関係性にしがみついてしまうってのは大人の世界にも大有りで・・・
兎に角感情移入しまくりで、今見ても全く古さを感じることがない作品でした。
今更ですが、よかったら観てない方観てください。